Ⅲ級 不正咬合の矯正治療結果の予測-システマティックレビュー|日野市高幡不動駅前の矯正歯科

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学会講座メモ

Ⅲ級 不正咬合の矯正治療結果の予測-システマティックレビュー

 

不正咬合の矯正治療結果の予測-2

2011年ヨーロッパ矯正歯科学会誌に掲載 ポーランドのFudalej先生らによる論文。

 

受け口=前歯の反対の咬み合わせである成長期の子供への矯正治療の結果をあらかじめ予測できないかを探究した論文です。

Ⅲ級不正咬合とは下アゴが過成長して大きいといった骨格的問題のある前歯の反対咬合(上よりも下の前歯が出ている)で受け口ともいわれます。

成長期のお子様の反対咬合ではチンキャップという帽子+アゴ当ての装置を使って治療することがありますが、残念なことに下アゴの過成長を抑えられず、過度の反対咬合になって成長終了を待って外科矯正治療が必要となる場合もあります。治療開始時にどの位下アゴが成長するのか予測することができない現状が患者さんにも矯正医にも大きな問題です。

この論文はその点に焦点を当てた貴重な論文です。システマティックレビューとは今迄の論文から厳正な基準のもと選んだ複数の論文をまとめて1つの論文としたもので、論文のつくり方からもっとも証拠能力の高い、エビデンスの高い論文です。

非常に信用のおける学術誌であるヨーロッパ矯正歯科学会誌に掲載されています。このことから、この論文の結果を今後の治療に生かしていくことが重要でしょう。

さて結果ですが、成長期の受け口治療の成否(下アゴの成長を抑えて成功するのか、抑えきれずに外科矯正治療が必要となるのか)の万能な予測因子は存在しない、という残念な結果でした。この論文では、チンキャップなどで治療した過去の論文14編をまとめて結果を出していますが、それでも予測は不可能ということなので、この結果を厳正に受けとめなければなりません。

遺伝子診断などで下アゴの成長が予測できることを期待して時を待つしかないかもしれません。

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